「どの球種、速さでも同じスイングができる」 近藤健介が語る大谷翔平の"凄み" 打撃技術のたくみさを解説
日本球界が誇る安打製造機といえば、ソフトバンクの近藤健介がいる。 日本ハムからソフトバンクに移籍後2シーズン目となる今季も打率.314、出塁率.439で自身初の首位打者、4度目となる最高出塁率のタイトルを獲得。パ・リーグでは唯一の3割打者となり、最優秀選手賞にも輝いた。 【動画】MLB公式もクローズアップ! 大谷の妻・真美子さんのガッツポーズシーン また近藤といえば、海を渡った大谷翔平とも日本ハム時代に同僚として切磋琢磨したことも知られている。 近藤は現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏のYouTubeチャンネルにゲスト出演。28日に更新された「【大谷翔平】WBCで受けた衝撃…大谷翔平の技術を近藤健介が徹底分析!!日本ハムとソフトバンクは何が違う!?育成方法についても語ります!!」の動画の中で大谷について語っている。 高木氏から23年のWBCでもともに戦った大谷の影響力を問われると、近藤はうなづきながら、「三冠王の村上に影響を与える人はもう日本の球界にいなかったじゃないですか」とコメント。日本球界では令和の三冠王として地位を確立、球界を代表する長距離砲に成長したヤクルト・村上に多大なる影響を与えたのが大谷だとした。 村上は大谷に影響を受けてウエイトトレーニングなどにも取り組み始めたという。 その上で大谷とともに戦った23年WBCを振り返って「マジで、"盛り"なしに5倍はすごくなってましたね」と飛距離や体型含め、努力の跡がしっかりうかがえたとした。語り草ともなっている、京セラドームで行われた阪神との強化試合で才木浩人から片膝をつきながら、右手1本でホームランにしたシーンにも驚愕させられたとした。 日本ハムの先輩であるダルビッシュ有が語っていたとされる「何をしてるかが大事」という言葉を引用しつつ、「本当プロ1年目から、今の姿を想像しながら練習していたと思います」とキッパリ。今季「50-50」を達成など人々の想像を超える活躍を常に果たしてきた大谷は入団当初から目指すべき姿をしっかり持っていたとした。 その上で高木氏から大谷のバッティング技術について聞かれると「もちろんパワーだとか技術が高い」としながら、メジャー投手の速球に対応するにあたって、通常の選手ならば「速いボールになると体が力む」ところを、「力んで動かそうと思っても、思い描いたような動きができるのがすごい」とした。 ハイアベレージを残し続ける近藤にしても速球の対応時には体が起き上がったりなど、悪い癖が出るとしながら、大谷は力感なくスイングでき、「体を扱えて、どの球種、速さでも同じスイングができているのが1番じゃないですかね」とコンスタントに成績を残している理由を分析した。 メジャーに渡って日本時代よりさらに体を鍛え、大きくなった。パワーアップした体でも「あれだけ(体が)大きくて、扱えている、技術が高い」と絶賛してみせた。動画内ではほかにもソフトバンクと古巣日本ハムの育成法の違いについても触れている。 このたび、真美子夫人の妊娠も発表した大谷。2024シーズンは自身にとってもドジャース移籍1年目にして世界一を達成、MVPを受賞と華々しいシーズンとなった。そこに至るには同僚が語るように裏で絶え間ない努力の積み重ねがあったことは間違いない。新たに家族が増え、迎える2025年の活躍も楽しみにしたいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]