早朝から行列「道後温泉本館」5年半ぶりの全館営業再開で…受け継がれる“道後流のおもてなし”
八久保代表: 「すみません、お待たせしました」 開店客: 「全部(11種類)1個ずつで」 女性3人で千葉から: 「ホントにこれだけが(狙いで)2年前からインスタで見つけて。かわいいってなって」「朝風呂行ってきました、最高。綺麗だったし」 あれよあれよと売れていくパン。オープンからわずか50分で400個が完売しました。坊っちゃん広場には、今週末の日曜日まで、毎日、様々なキッチンカ-が登場するということです。
“変わりゆく観光スタイル” 100年後を目指す取り組み
午前中から大勢の観光客でにぎわった、道後温泉本館。 白鷺堂 小池 愛子さん: 「(本館が)閉まっていたらお客さんの入りが違うから、再開してくれるのを待ってました。期待しています」
本館の目に前にあるこちらのお店。全館での営業再開に合わせて、きょうリニューアルオープンしました。 一六本舗 玉置 剛社長: 「お客様がより買いやすいような動線を考えてリニューアルしました。(道後温泉本館の)5年半ぶりのリニューアルはたくさんの観光のお客さんも待ち望んでたことだと思うし観光を商売にしている我々にとっても本当に待ちに待ったリニューアル」 来週にはテイクアウトコーナーもオープンする予定です。
インバウンドを含め、去年の観光客数が77万6100人と、コロナ前の2019年を上回った道後。観光客を受け入れる宿泊施設にとっても、全館での営業再開は待ちに待った節目。 道後プリンスホテル 河内広志会長: 「気持ちは“感無量”。目に見えるハードが(観光の)入口になってくるのでポテンシャルとしても高いし(道後観光に)欠かせない」
その一方で、業界が直面しているのが「人手不足」の問題です。そこで…! 道後プリンスホテル 佐渡 祐収社長: 「商店街を中心にAIカメラを取り付けて人流データを把握します」 この秋、AIカメラで集めたデータを解析して、曜日や時間ごとの込み具合を把握する計画がスタート。人手不足でも、必要な時に必要な分の人手を確保することが狙いです。ほかにも、観光客の利便性や満足度の向上に向け、旅館協同組合と商店街のHPを一本化してリニューアルする予定です。 佐渡さん: 「ハード(本館)は整備されて、お客さんを受け入れる体制はできているんだけど、ソフト面でその辺が充実してないと、持続可能性がままならない。IT化、DX化の推進によってより道後全体が活性化できるようにしたい」