あづみ野ガラス工房の「花器デザインコンテスト」 入選作品をスタッフが形に 長野県安曇野市
長野県安曇野市豊科南穂高のあづみ野ガラス工房が市民公募した「あづみ野ガラスデザインコンテスト」の授与式が4日、市穂高交流学習センターみらいで開かれた。花器をテーマに募ったデザイン画195点の中から3点が入選し、スタッフが実際に制作。スタッフが作ってみたいと感じたチャレンジ作品3点も含め、みらいで30日まで展示されている。 塚田真央さんの「可憐な人」、三宅明子さんの「涼しさや金魚と共に泳ぎたい」、荒井裕史さんの「安曇野の春」が入選した。 塚田さんの作品は花を短めに束ねたブーケをイメージし、生けた花が数本でも美しく見えるような形に工夫されている。三宅さんの作品は金魚が鉢の中を優雅に泳ぐ様子を表現しており、思い出がたくさん詰まった楽しい作品だったことも評価のポイントになったという。荒井さんの作品は特産のワサビがテーマで、花を生けるとワサビに花が生えたような面白さがある。 コンテストは今年で3回目で、応募数は過去最多だった。オリジナル性や地域性などを観点に、工房スタッフ3人が審査した。 入選作品の制作過程を写真で紹介しているほか、デザイン画も展示している。スタッフの寺松尚美さんは「多くの方にあづみ野ガラスを知ってもらいたいという目的が一つにあり、周知されてきてうれしい」と、多数の応募を喜んでいた。
市民タイムス