オールブラックスが2点差で逆転勝利。ラストの攻防を制し対イングランド3連勝。
■オータム・ネーションズシリーズ・11月2日@アリアンツ・スタジアム(トゥイッケナム) 【ニュージーランド 24-22 イングランド】 秋のテストマッチシリーズ「オータム・ネーションズシリーズ(ANS)」の開幕を告げる、今年3度目の白と黒のバトル。最終盤までもつれた接戦は、ニュージーランド代表“オールブラックス”が2点差で逆転勝利を収めた。 前半5分、イングランドが敵陣22mライン内に侵入して得たペナルティから、SOマーカス・スミスがショットを沈め、3点を先取した。 すぐにNZも反撃する。9分にSHコルテス・ラティマの判断で右のブラインドサイドを突き、FLウォレス・シティティのパスを受けたWTBマーク・テレアが飛び込んでトライ。SOボーデン・バレットのコンバージョンも決まり、7点を入れたNZが逆転した。 イングランドが13分のPGで3点を返した後、NZはペナルティを重ねるも失点は許さない。28分にはオープンからブラインドに流れた後にクロスするサインプレーから、FBウィル・ジョーダンが左中間にトライ(G)をマークし、NZがさらに7点を追加した。(14-6) 以降、イングランドはノートライながら2度のPGを成功させ、14-12のNZリードで前半を折り返す。 後半開始直後の4分、マーカス・スミスが自陣でインターセプトし、ビッグゲインからWTBイマニュエル・フェイ=ワボソにつないでイングランドの初トライをゲット。コンバージョンも入り逆転に成功した。(19-14) 互いにPGを1本ずつ決め、試合は終盤へ。36分に5点ビハインドのNZが右大外にボールを回し、タッチライン際で粘ったWTBマーク・テレアが同点のトライをマーク。難しい位置のコンバージョンを途中出場のSOダミアン・マッケンジーが沈めてラスト4分でNZが逆転した。 2点を追うイングランドは敵陣でペナルティを誘い、ショットのチャンスを得る。SOジョージ・フォードのキックはポストに当たり外れるが、リフレクションをNZのLOパトリック・トゥイプロトゥがノックオンしたことでゴール前スクラムとなり、チャンスは続く。NZがプレッシャーをかける中でジョージ・フォードが狙ったDGは右に逸れ、ゲームはノーサイドに。24-22のスコアで終盤に逆転し接戦を制したNZが、イングランドと競う「ヒラリーシールド」の防衛に成功した。 オールブラックスは今年7月のホームでイングランド戦に続く3連勝を飾った。ANS第2戦は11月8日にダブリンでアイルランドと対戦する。 2012年以来のトゥイッケナムでのオールブラックス戦勝利はならなかったイングランド。ANSの次戦は11月9日にオーストラリアを迎える。11月24日は日本代表と対戦する。