チーム対抗・電動バイクレース FIM E-EXPLORER WORLD CUP 万博記念公園大会レポート!
レースグループのプロデューサー小島庸平氏は、元全日本モトクロス選手権IA1チャンピオンで、自身のチームを率いて全日本に参戦中。 「まずは大きなトラブルもなく無事に終えることができて安心しています。3日間という短い期間で会場内に土を入れたり木製のセクションを作り上げなくてはいけませんでしたが、想像以上に面白いレースができてお客さんに喜んでいただけたと思います。電動レーサーは立ち上がりのパワーもすごくて、慣れは必要だと思いますが、やはりモトクロスと共通しているところはありますね。タイトなレイアウトになりましたが、低速トルクを活かした走りが見ものですから、結果的には良い面もありました」とコメントしてくれた。 本イベントはまだ始まったばかりで色々と改善の余地はあるようにも思える。例えば2時間近くあった昼のランチタイムでは、黒山健一選手らによる電動トライアルマシンのデモ走行を見たかったし、サステナブルなレースを目指すのであれば、板で製作されていたセクションも解体&各会場で再使用可能なものにできたら面白いのではないかとも思った(実際にはモトクロスコースをそのまま使うなど、各大会ごとに会場施設は大きく異なるそうだ)。フォーミュラeのアタックモード(一時的に高出力を得られる)など、電動ならではのギミックやレギュレーションがあっても面白いかもしれない。今回は、万博記念公園に遊びに来た人もふらっと観戦しにくる姿もあり、これは無音、無臭の電動ならではのモータースポーツの醍醐味なのかもしれない。FIM管轄のレースといえど、まだスタートしたばかりのイベントでもあり、パドックも比較的オープンな雰囲気に満ちていた。この先、このレースがどう発展していくのか見守っていきたい。なにはともあれ、黎明期の電動オフロードバイクレースの姿を生で見ることができたのは、とても価値があると感じた。何事にも「最初」はあるのだから。
「FIM E-XPLORER WORLD CUP」今後の開催スケジュール
第2戦 5月3日(金)・4日(土) ノルウェー/オスロ 第3戦 6月22日(土)・23日(日) フランス/ヴォルロール・モンターニュ 第4戦 9月21日(土)・22日(日) スイス/クラン・モンタナ 第5戦 11月30日(土)・12月1日(日) インド/ハイデラバード
宮崎大吾