【特集】なぜ不漁? 海の環境変化か 親しまれている“サケ文化”にも危機!?《新潟》
「放流の時期の見直しも必要になってくる」
一方、糸魚川市の漁協では…… 〈糸魚川市の漁協スタッフ〉 「これで4.1キロですね。水揚げされた中で極力状態の良いもの、形のよいものに関して冷凍して販売しています」 こちらは販売用のオスのサケ。 糸魚川市の「能生内水面漁協」は収入の一つとしてサケを販売していますが…… 〈能生内水面漁協のスタッフ〉 「イクラは今年販売しないことになりまして」 稚魚の放流と両立させるため、去年からイクラの販売をやめました。 収入は減りますが、未来へ向けた投資です。 〈能生内水面漁協スタッフ 今泉功毅さん〉 「サケの増殖事業としては組合としてもできれば続けていきたいが、やはりサケが上がってこなければ始まらない厳しい部分がある」 例年にない不漁。 県の対策は……。 〈県立水産海洋研究所 樋口正仁所長〉 「様々な環境が変わっていく中で放流の時期の見直しも必要になってくると思いますので、どういう稚魚をどの時期に放流した方がこれからの新潟県の環境に適した放流になっていくか検討をしていく必要がある」 放流事業では子どもたちの見学も受け入れ、「サケ文化」をつないできました。 〈子どもたち〉 「重たい」 「(はねるサケ)獲ったぞー」 続いてきた文化をこの先にもつなげるため、最新の研究成果が待ち望まれています。 2024年12月4日「夕方ワイド新潟一番」放送より