同居人が「自炊より安い」と、スーパーで毎日350円の「おつとめ品」の弁当を買ってきます。 絶対“自炊”の方が安上がりですよね…?
同居人が毎日スーパーで350円の「おつとめ品」の幕の内弁当を購入していることに、疑問を感じる人もいるでしょう。手軽で便利ではあるものの、2人分で1食700円は本当にお得なのでしょうか? 本記事では、最初に「2人で1食700円は高いのかどうか」を解説した後、FPの視点から食費節約のポイントについて説明していきます。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
品目多めの幕の内弁当。2人で1食700円は高い? 安い?
スーパーの幕の内弁当が「おつとめ品」として350円で売られていた場合、魅力的な価格に感じる人は多いかもしれません。しかし、2人分で1食700円が本当にお得なのかどうかを検証する必要があります。 まず、食材のコストを考えてみましょう。自炊で幕の内弁当と同じような品目をそろえるには、肉や魚、卵、野菜、ご飯などの食材を購入する必要があります。 総務省の家計調査報告(2024年5月分)によると、2人以上世帯の月平均の食費として、肉類は8297円、魚介類は5833円、卵993円、野菜・海藻9680円、米1894円です。合計で月2万6697円、一日あたり890円、1食あたり297円となります。 あくまでも一例ではありますが、1食700円の幕の内弁当よりも、自炊のほうがお得になる可能性が高いといえます。特に2人暮らしの場合、食材を効率的に活用することで節約しやすいでしょう。
FPおすすめの2人暮らしの食費節約のポイント
2人暮らしの食費を効率的に節約するには、いくつかポイントを押さえることが大切です。 まずは食材のまとめ買いを心がけましょう。特売日やセールを利用し、必要な食材を一度に購入することで単価を抑えられます。 また、購入した食材を無駄にしないために、冷凍保存や作り置きを活用しましょう。例えば、肉や魚は小分けにして冷凍し、野菜は下ごしらえしてから冷凍することで、長期的な保存が可能になります。 ほかにも、毎週のメニューを事前に計画することで無駄な買い物を減らし、食材を効率的に使いやすくなります。バランスの取れた食事を心がけることにより、健康面のメリットも期待できます。 余った食材の活用も大切です。例えば、前日の残り物を翌日のランチにアレンジしたり、余った野菜をスープや炒め物に使ったりと、工夫次第で無駄なく食材を使い切れます。 最後に、家計簿の作成もおすすめです。家計簿に日々の支出を記録することで、「どれだけ食費がかかっているのか」を客観的に把握できます。スマートフォン用の家計簿アプリもあるので試してみてください。 これらのポイントを意識することで、2人暮らしの食費を効率的に節約できるでしょう。