一人暮らし87歳母の賃貸探し、内見しても高齢者を理由にすべて拒否。ようやく出会えた物件は不動産会社の入居支援がカギに 名古屋
名古屋の不動産管理会社ニッショーが高齢者の入居を支援するワケ
健康上の問題もなく、近くに住んでいるので見守りもできるのに、高齢だというだけで断られてしまう。この現実に直面したIさんは、ほかの不動産会社にも相談してみようと夫の単身赴任時に縁のあったニッショーを訪れました。 Iさんは、最初の不動産会社での経験から住まい探しは難しくなるだろうと思っていましたが、ニッショーの担当者から「大丈夫ですよ、何とかしましょう!」という言葉をもらえて、大変心強かったと振り返ります。 結果、Iさんが1カ月以上はかかるだろうと覚悟していた住まい探しは、2週間で終わりました。紹介されたいくつかの物件の中から、ニッショーが管理する築20年ほどの2LDKの物件にスムーズに決まったのだそう。Iさんは「母にキレイで広く、お風呂やコンロの設備も充実している理想の部屋に入居してもらうことができた」と嬉しそうに話してくれました。 そもそもニッショーが高齢者の入居を積極的に支援していこうと舵を切ったのは2016年ころ。超高齢化社会を迎えるにあたり、世間では「サ高住(サービス付き高齢者住宅)」が話題になっていましたが、富裕層以外で高齢者が入居できる物件はまだ少ない時期でした。 「一人でも多くの高齢者が入居できるように、私たちが管理している物件を使って何かできないか、と考えたのがきっかけです。しかし、そのためには物件のオーナーさんに、高齢の方に貸すことを理解、承諾していただかなくてはなりません。無責任にお願いするだけでは、何か起こったときに問題になります。会社として、きちんとサポートするシステムや体制が必要だと考えたのです」(ニッショー佐々木さん)
高齢者の入居支援を「オーナー負担ゼロ」で実現
ニッショーは、入居する人の安否を毎日確認し、何かあった場合に駆けつける「シニアライフサポート」を導入することでオーナーと高齢者が安心して入居できるように後押ししています。65歳以上の人が入居を希望する場合には賃貸契約書でサポート加入を義務付け、入居者が機器の設置などにかかる初期費用3万円+税を負担します。月々のサービス料6600円ほどは家賃と一緒に口座から自動で引き落とされる仕組みです。
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