ベッツ 8年ぶりの“屈辱”に燃えた一撃 目の前で大谷が申告敬遠「彼らの考えは理解できる」 大ブーイングを大歓声に変えた
「エンゼルス2-6ドジャース」(3日、アナハイム) 試合後の大谷翔平が「さすがの一言」とうなり、監督室でロバーツ監督が開口一番、絶賛したのは、1点リードの延長十回にとどめの3ランで敵地を熱狂させたベッツの打撃だ。 【動画】大谷を申告敬遠したら→エラいことに エンゼルス悲しすぎる結末 2死二塁から大谷が申告敬遠を受け、大ブーイングが渦巻く中、打席に立ったベッツは初球、甘く入ったスライダーにバット一閃。飛距離128メートルの打球が左翼席に突き刺さると、一塁を回りながら右手人差し指を天に向けて喜びを爆発。伝統のフリーウェイ・シリーズを盛り上げるため、大挙して敵地に押し寄せたドジャースファンの大歓声を浴びた。 1点を追う三回に同点適時三塁打を放った後、ベッツの適時打で一度は逆転につながるホームを踏んでいる大谷は「うちとしては一番いい形で勝てたと思うし、逆に言えば、エンゼルス的には一番嫌な形で得点されたのかなと思う。明日に自分たちがいい流れを持っていければいいかなと思います」と話した。 試合後のクラブハウスで報道陣に囲まれたベッツは、大谷が歩かされた直後の打席を「打つべき球を打とうと自分に言い聞かせていた。彼ら(エンゼルス)の考えは理解できる。だから、自分はいい球を打とうとしただけだよ」と振り返った。米メディアからベッツの打席の前で敬遠四球があったのは2016年以来、8年ぶり3度目だったことを聞かされると、「ワオ!」と驚きの声を上げ、「勝って良かったよ」と言って笑顔を見せた。