Jリーグ“最強”クラブは? パワーランキング11位タイ。育成組織は日本最高!? 残留争いしている場合ではない
サッカークラブの持つ影響力は単一の尺度で測れるものではないが、複数の指標から見えてくるものがある。今回はJ1、J2、J3の全60クラブを対象に、成績、人気、育成、売上の4つの指標を抽出して数値を組み合わせてランキング形式にした。果たして、最も“力のある”Jクラブはどこなのだろうか。ランキングを順位ごとに紹介する。※見出しの括弧内の数字は、各項目の1位(最高位)を60ポイント、60位(最下位)を1ポイントとして降順で計算した合計値。
11位タイ:柏レイソル(194) 2024リーグ戦成績:17位(J1) 2024シーズンホームグロウン人数:13人(2位) 2024リーグ戦ホームゲーム平均入場者数: 12,070人(19位) 2023年度営業収益:約44億1900万円(11位) 柏レイソルは、2023シーズン途中からチームを率いる井原正巳監督のもと、2年目の2024シーズンを戦った。4月末までリーグ戦の黒星は1つと順調な滑り出しを見せたものの、その後は苦戦が続く。 第34節のFC町田ゼルビア戦から5試合連続でアディショナルタイムに失点を喫するなど、課題の多いシーズンとなった。それでも、最終的には17位でリーグ戦を終え、2年連続でギリギリのJ1残留を果たした。 1試合平均観客数は12,070人。リーグ全体で19位だが、これは本拠地の三協フロンテア柏スタジアムのキャパシティが15,109人とJ1クラブとして比較的小規模である影響が大きい。収容率は79.9%でリーグ4位と高い水準にあり、スタジアムは十分にファンで埋め尽くされている。 営業収益は約44億1,900万円でリーグ11位。財政基盤は安定しており、J1での競争力を保つ上で十分な水準といえる。 柏レイソルの最大の強みは育成組織にある。ホームグロウン選手の登録人数は13人でリーグ2位。2024シーズンでは、細谷真大、古賀太陽、白井永地といったアカデミー出身選手が主力として活躍した。また、過去には酒井宏樹や明神智和などのサッカー日本代表選手を輩出しており、クラブの育成力は高い評価を受けている。 安定した収益基盤と優れた育成力が背景にある柏は、J1残留だけでは物足りない。リカルド・ロドリゲス新監督を招へいすることが決まっている2025シーズンは、上位進出を目指してチームを再構築していくことが期待される。
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