じつはかつて「売り上げ低迷」で生産終了に追い込まれた国民的お菓子「ブラックサンダー」が「奇跡の復活」を遂げたワケ
スーパーやコンビニ、100均などで販売されている「ブラックサンダー」を食べたことがある人も多いのではないでしょうか。価格もお手頃で、サイズもちょうどいい。加えて、次々と新しい味が販売されるワクワク感もあります。でも、そんなブラックサンダーには、販売終了になった過去もあるそう。実は紆余曲折ある「ブラックサンダー」ですが、販売する有楽製菓株式会社マーケティング部の嶋田真亜子さんに「ブラックサンダー」の裏話をお聞きしました。 【写真】かつて売り上げ低迷で生産終了に追い込まれた国民的お菓子・ブラックサンダー
「ブラックサンダー」が誕生したのは1994年
ブラックサンダーを販売する有楽製菓は、もともとはウエハースを作るメーカーでした。創業は1955年。当時のウエハースは重さをプラスするために水分を多くする会社が多い中、有楽製菓は水分を足すことなく軽くてサクサクの食感があるウエハースを販売することにこだわっていました。 創業者が考えていたのは、夢のある商品を消費者に届けること。また大手メーカーと共存していくために、自由でユニークな発想で商品開発をしていました。今のブラックサンダーの「ワクワク感」「面白さ」は創業者の思いが受け継がれているからこそなのかもしれません。 そしてウエハースから商品展開をするために注目したのが、チョコレートでした。ウエハースにチョコをかけたお菓子が好評だったことで生まれたのが、チョコナッツスリーです。 このチョコナッツスリーですが、実は現在ダイソーなどの100円ショップでリバイバル販売されています。3個で108円(税込)。ブラックサンダーはザクザク食感ですが、チョコナッツスリーはパフパフサクサク感が強いので、意表をつかれるかもしれません。 当時はチョコナッツスリーの販売が好評に推移していたものの、新商品の開発は不可欠。そこで考えたのがチョコナッツスリーとは違う食感です。パフとナッツの軽い食感ではなく、もっと歯応えのあるザクザク感を求めた結果、見つけたのがココアビスケットでした。これにチョコをかけてできたのが、「ブラックサンダー」です。1994年のことでした。
【関連記事】
- 【つづきを読む】「累計17億本」売れた、誰もが良く知る「国民的チョコレート菓子」…じつは少しずつ「微妙な変化」を続けていた!
- 「ピュレグミ」「金のミルク」「マロッシュ」…10年ごとにヒットを生み出す「カンロ」が、ここにきて「過去最高売り上げ」を達成していた!
- 「あまりにも意外な味」で大バズり…じつはいま右肩上がりに売れている「胡麻どうふ」、5年前に「すごい革命」が起きていた…!
- 伝説級のヒット商品「牛乳と卵のエクレア」を生み出した老舗企業がロングセラー商品を連発できるワケ
- 「誰がお金を出してまで氷を買うのか?」と苦戦したが、いまや家庭の必需品…人気商品「ロックアイス」の「過去10年の販売袋数」が衝撃の数字だった!