じつはかつて「売り上げ低迷」で生産終了に追い込まれた国民的お菓子「ブラックサンダー」が「奇跡の復活」を遂げたワケ
ブラックサンダーが大ブレイクしたのは2008年。きっかけはあるスポーツ選手
ブラックサンダーが一気に知名度をあげたのは2008年のこと。この年に行われた北京オリンピックで、体操の内村航平選手が「ブラックサンダーが大好物で現地に持っていくほどお気に入り」という内容の発言をしたことがきっかけでした。内村選手は競技中にもブラックサンダーを食べていたことで勝負食として話題なりました。ちなみに北京オリンピックで内村選手は2つの銀メダルを獲得。国民から大きな注目を浴びたことで、ブラックサンダーも同時に知名度をあげることになりました。 内村選手の効果もあり、ブラックサンダーは2ヶ月分の在庫が1週間でなくなるほどの大ブレイクをしました。例年同期の3倍のペースで出荷をしても追いつかない状況。 また2011年には台湾への輸出を開始し、現地でも大人気のお菓子となりました。台湾の芸能人がブログで取り上げたことで大ヒットしたのです。特にヒットしたのは2013年の発売されたビックサンダー。これをきっかけにして海外を巻き込んだブラックサンダーブームが起き、販売店の開店待ちや買い占めなどが起きたのだそう。そのような出来事があればメディアも取り上げるので、さらにブームを引き起こす。そういった好循環が生まれ、ブラックサンダーは国民的なチョコレート菓子という立ち位置を不動のものにしていったのです。 次の記事では、2024年に30周年を迎えたブラックサンダーが売れ続ける理由や戦略をお聞きしていきます。 続編記事『「累計17億本」売れた、誰もが良く知る「国民的チョコレート菓子」…じつは少しずつ「微妙な変化」を続けていた!』へ続く。
川崎 さちえ(フリマアプリ・ネットオークションガイド)
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