井上尚弥が10・31米ラスべガスでモロニーと無観客防衛戦が決定…敵は最強挑戦者だけでなく新型コロナ禍の未知数要素
この試合がちょうどプロ20戦目。2012年10月にデビューして以来8年だ。 「ゴールまであと8年と考えるとちょうど折り返し。区切りの第二章の一発目がラスベガス。気合を入れて次につながるいい試合をしたい」 井上は「35歳引退」を著書にも書き公言している。その人生計画を実行するとすれば確かに折り返し地点となる重要な試合。しかも、アメリカのファンには、プライムタイムにライブで試合映像が届く。本場のマーケットの評価を受ける試合なのだ。 「ひとつひとつを大事にしてもっと評価をあげたい」 新型コロナ禍でストップしていた日本人ボクサーの世界戦もこの試合が初。井上はそこにプロアスリートとしての責任も感じている。 「自分の試合を見てもらって、元気だったり、活力だったり、明日から、また頑張るぞと思ってもらえるような試合にしたい」 「モンスター・イノウエ」の米国本格上陸。海の向こうからどんなメッセージを届けてくれるのだろうか。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)