【G7広島サミット】岸田首相「核兵器による威嚇、使用はあってはなりません」 議長国会見でサミットの成果総括
【G7広島サミット】岸田首相「核兵器による威嚇、使用はあってはなりません」 議長国会見でサミットの成果総括
19日から3日間にわたって行われたG7広島サミットが21日午後、すべてのセッションを終了した。開催国議長の岸田文雄首相は、21日午後に平和記念公園で記者会見を行い、サミットの成果を総括した。 【動画】<G7広島サミット>岸田首相が議長国会見 3日間の日程が終了
岸田首相は「いま我々はロシアによるウクライナ侵略という国際秩序を揺るがす課題に直面しています。今のような厳しい安全保障環境だからこそ、法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を堅持し、平和と繁栄を守り抜く決意を世界に示す。それが本年のG7議長国である日本に課された使命と言えます」と述べた。
そして「そのような決意を発信する上で、平和の誓いを象徴する広島の地ほど、ふさわしい場所はありません。このような思いから、今回G7および招待国の首脳、国際機関の長に広島に集まっていただきました。G7首脳と胸襟を開いて議論を行い、核兵器のない世界に向けて取り組んでいく決意を改めて共有し、G7として初めての核軍縮に焦点をあてた核軍縮に関する『G7首脳広島ビジョン』を発出することができました」と続けた。
また「G7として一日も早く、ウクライナに公正かつ永続的な平和をもたらすべく努力していきます。ウクライナの復旧、復興には民間セクターの参画が不可欠であること。そして、対ロシア制裁を維持、強化し、その効果を確かなものとするために制裁の回避、迂回防止に向け強化していくことで一致を致しました」と話していた。
岸田首相は広島でのサミット開催について「1945年8月6日午前8時15分、77年9か月の月日をへて、我々G7の首脳はこの地に集いました。時をへだてた広島の声と祈りを我々はいま、ともに聞いています。力による現状変更のための核兵器による威嚇、ましてやその使用はあってはなりません。核兵器を使わない、核兵器で脅さない、人類の生存にかかわるこの根源的な命題を我々は今こそ問わなければなりません」と自身の思いを力強く述べた。