話題のCBDって何?睡眠にも月経トラブルにもおすすめな理由を専門家が解説
日本カンナビノイド学会認定登録医、日本睡眠学会会員で皮膚科専門医でもある岩本麻奈先生の講演から、先生が提唱する“睡眠美容”に役立つCBDオイルの活用方法についてご紹介します。 【写真】CBDおすすめアイテムまとめ
体内環境を整える「ECS(エンドカンナビノイドシステム)」
岩本先生によれば、人間の体には“ホメオスタシス”を司る「エンドカンナビノイドシステム(ECS)」というマスターコントロールシステムがあり、これが生命の存続、健康維持にとって非常に重要なのだとか。 医療や美容業界など、近年さまざまな分野で注目されている成分「CBD(カンナビジオール)」は、100種類以上あるフィト(植物性)カンナビノイドのひとつで、日本では麻(大麻草)の茎や種子から抽出される成分のみが流通しています。CBDには精神を高揚させる作用や中毒性がなく、ストレス緩和やリラックス効果があることが知られています。 ECSを向上させるためには、運動や食事、鍼灸、マッサージ、呼吸法、瞑想に加えてやはり質のよい睡眠がもっとも効果的。そして、体外から摂取する植物性カンナビノイドも、ECSの働きに作用することがわかっています。CBDの摂取によってもたらされる深い睡眠は、ECSの働きを活性化させ、健康維持や美容にも効果を発揮すると岩本先生は言います。
“睡眠美容”におすすめのCBDスタイルは?
ストレスや環境の変化、体の不調などいろいろな要因で眠れない状態が続くと、精神的にも身体的にもつらいですよね。とにかく眠るために睡眠薬を処方してもらうというケースもありますが、睡眠薬や寝酒に頼る前に、CBDに精通した医師のいるクリニックに相談してみるのも解決策のひとつ。 岩本先生が提唱するのは、細胞再生や血行改善、自律神経の調整といった睡眠の恩恵を健康と美容に役立てる“睡眠美容”。先生の勤務するクリニック(「ナチュラルハーモニークリニック表参道」「グランプロクリニック銀座」)では、カウンセリングののち、ライフスタイルの見直しやサプリメントの処方、栄養ホルモン検査やアレルギー検査、睡眠に効果的な入浴法などの指導に加えて、CBDオイル(経口吸収)、CBDバーム(経皮吸収)の処方も行なっています。基本的に、CBDには重篤な副作用がなく使いやすいものの、個人のカンナビノイドトーン(エンドカンナビノイドの欠乏度合いの違い)によって摂取すべき適量が異なり、薬やサプリを常用している人は薬物相互作用などもあることから、CBDに詳しい医師に相談するのがおすすめだそう。