相鉄かしわ台駅、地元民は知っている「2つの顔」 降りたことある?東口は長ーい通路を歩いた先に駅舎がポツン
■かつての大塚本町駅の面影も 大塚本町駅は1975年に横浜方へ890m移設してさがみ野駅に改称、海老名方に500mの場所に新設したのがかしわ台駅だった。当時の相鉄が作成した利用者向けの掲示物には「お客様の増加にそなえ、駅の改良を計画していましたが、大塚本町駅はもう大きくできません。いっそ新駅を2つ造ろうと決まりました。名前は『かしわ台』と『さがみ野』です」とある。相模大塚駅は横浜方に50m移設して橋上駅舎とした。
【写真の続きを見る】かしわ台駅東口駅舎の場所にかつて存在した大塚本町駅。多数の店舗が軒を連ねていた当時の駅前の様子は? 大塚本町駅だった東口駅舎とかしわ台のホームをつなぐために設けられたのが長い通路。もし東口と通路がなければ、西側の改札口まで駅の外を大回りする必要があった。東口駅舎は1997年3月に建て替えられた。 ホームから通路を歩いていくと東口駅舎の手前で少し足元が盛り上がっているのは大塚本町のホームがあった名残という。いまでは東京都心、さらに埼玉県内まで直通運転をするようになった相鉄線。その発展の過程をかしわ台で垣間見ることができる。
橋村 季真 :東洋経済 記者