伝統のラリー・モンテカルロのエントリーリストが公開。2025年WRC開幕戦にラリー1が10台集結へ
1月3日、2025年WRC世界ラリー選手権の開幕戦である『ラリー・モンテカルロ』のエントリーリストが公開され、出走する70台のクルー情報が明らかになった。 【写真】2024年大会に出走した3チームのラリー1マシン 1月23日から26日にかけて、モナコ公国のターマック(舗装路)を舞台に開催される伝統の『ラリー・モンテカルロ』。毎年、雪やアイスバーンに覆われたトリッキーな冬の路面を舞台に激戦が繰り広げられてきた歴史的な大会に、ラリー1マシンで争われる最高峰RC1クラスへ3チームから10台がエントリーした。 2024年ドライバーズチャンピオンに輝いたティエリー・ヌービルは、ヒョンデ・シェル・モービスWRTからエントリー。昨年も選手権を争ったオット・タナクや、躍進の一年をMスポーツで過ごしたアドリアン・フルモーとともに、ヒョンデi20 Nラリー1を駆る。 一方、マニュファクチャラー選手権を制したTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からは、総数5台のトヨタGRヤリス・ラリー1が出走。マニュファクチャラー選手権ポイントの獲得権利を持つ3台には、エルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエ、カッレ・ロバンペラの3人が選ばれた。 そして、日本人ラリードライバーの勝田貴元は、TGR-WRTの4台目で出走し、ラリー1本格デビューとなるサミ・パヤリは、TGR-WRT2のコンペティター名で5台目のGRヤリス・ラリー1へと乗り込む。 残るMスポーツ・フォードWRTは、今年も若手育成に力を入れるラインアップを構築し、最高峰クラスフル参戦2年目のグレゴワール・ミュンスターと、ルーキーイヤーを迎えるジョシュ・マッカーリーンのふたりを擁し、2台のフォード・プーマ・ラリー1で戦う。 サポートシリーズのWRC2選手権には、プリントスポーツのトヨタGRヤリス・ラリー2へ乗り換えたオリバー・ソルベルグがポイント外のエントリーを選択したほか、シトロエンからシュコダへ移籍したニコライ・グリアジン、ヨアンとレオのロッセル兄弟を擁するシトロエン・レーシングなど、多くのエントラントが参加。日本の小暮ひかるや山本雄紀も、引き続きTGR-WRTの育成選手としてトヨタGRヤリス・ラリー2を駆る。 第93回大会となる2025年WRC開幕戦『ラリー・モンテカルロ』は、1月23日(木)に実施される予定のシェイクダウンから走行がスタートする。 ■2025年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ エントリーリスト(1月3日付) No./Team/Car/Driver&Co-Driver/Eligibility 1/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/ティエリー・ヌービルマルティン・ウィダグ/M 33/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/エルフィン・エバンススコット・マーティン/M 8/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/オット・タナクマルティン・ヤルヴェオヤ/M 17/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/セバスチャン・オジエヴァンサン・ランデ/M 16/ヒョンデ・シェル・モービスWRT/ヒョンデi20 Nラリー1/アドリアン・フルモーアレクサンドル・コリア/M 18/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/勝田貴元アーロン・ジョンストン/ 69/トヨタ・ガズー・レーシングWRT/トヨタGRヤリス・ラリー1/カッレ・ロバンペラヨンネ・ハルットゥネン/M 13/Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/グレゴワール・ミュンスタールイス・ルッカ/M 5/トヨタ・ガズー・レーシングWRT2/トヨタGRヤリス・ラリー1/サミ・パヤリマルコ・サルミネン/ 55/Mスポーツ・フォードWRT/フォード・プーマ・ラリー1/ジョシュ・マッカーリーンエオイン・トレイシー/M [オートスポーツweb 2025年01月04日]