20歳代で「住宅購入」は可能? どのくらいの世帯年収になったら買える?
家族や将来のことを考えて20代で持ち家を検討していても、「20代でも家は買える?」「どれくらいの年収が必要?」といった疑問を抱く方も多いでしょう。 本記事では、20代で住宅購入を考えている人の経済状況や、20代で家を購入する際のメリットやデメリットなどについて解説します。20代で住宅購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
20代で住宅を買いたいと思えるのは「年収900万円以上」が多い
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の「20代の金銭感覚についての意識調査2024」によると、20代の半数以上が住宅を購入しようと思える年収は900万円で、前回調査の800万円より100万円上昇しています。詳細は、図表1のとおりです。 【図表1】
※SMBCコンシューマーファイナンス株式会社「20代の金銭感覚についての意識調査2024」をもとに筆者が作成 年収が900万円あれば住宅を購入したいと答えた人が半数以上である一方、約4人に1人が「年収がどんなに多くても、したいと思えない」と回答しています。 ■20歳代の平均年収 国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、20代の平均年収は図表2のとおりです。 【図表2】
※国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」をもとに筆者が作成 ※平均年収は男女計の金額 図表2のとおり、20代の平均年収は200~300万円台であり、年収900万円には遠く及びません。また、全世代の平均年収は457万6000円です。 ただし、年収が900万円以下でも住宅ローンを組み、家を購入することは可能です。年収が低いからといって、必ずしも家を購入できないというわけではありません。必要な年収は、借入希望額や金融機関・住宅ローン商品によって異なります。 ■20歳代の金融資産保有額・貯金額 金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和5年調査結果」によると、20代の金融資産保有額の平均は151万円であり、中央値は10万円でした。詳細は、図表3のとおりです。 【図表3】