20歳代で「住宅購入」は可能? どのくらいの世帯年収になったら買える?
※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[総世帯]令和5年調査結果」をもとに筆者が作成 「金融資産なし」と回答した人は42.2%もおり、金融資産を持つ人の中で最も多い金額帯は100万円未満で、その割合は22.6%です。 一般的に、住宅購入時に必要な自己資金は物件価格の1~3割程度と言われるため、貯金が100万円ほどの場合、自己資金を捻出するのは難しい可能性があります。 そのような場合、自己資金を貯める、親族から援助を受ける、自己資金なしでローンを組むなどの方法が考えられます。
20歳代で家を買うメリット・デメリット
20代で家を購入することには、住宅ローンの返済期間を長く設定できるというメリットがありますが、同時に借入可能額が制限されるというデメリットも存在します。これらのメリットとデメリットを理解することは、20代で家を購入するかどうかを判断する際に役立ちます。 本項では、20代で家を買うメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。 ■メリット 20代で家を買うメリットは、次のとおりです。 ・住宅ローンの返済期間を長く設定できる ・定年前までに完済することが可能である ・老後の資産形成がしやすくなる 以前は、最長35年の住宅ローンが一般的でしたが、現在では最長50年の住宅ローンも利用可能です。年齢が若いほど、より長い返済期間を設定できる可能性があります。 また、20代で住宅ローンを組むと、定年までに完済することも可能です。定年までにローンを完済すれば、老後の資金準備がしやすくなり、生活にも余裕を持つことができます。 ■デメリット 20代で家を買うデメリットは、次のとおりです。 ・借入可能額が少ない ・貯金が少ない ・人生の不確定要素が多い 20代は収入や貯金が低い傾向にあるため、住宅ローンの借入可能額も制限されることがあります。そのため、希望の条件に合った家を購入することが難しい場合があります。 また、転職、転勤、結婚、出産、離婚、病気など、30代以上と比べて人生の変化や不確定要素が多いため、将来、選んだ選択に後悔する可能性も考えられるでしょう。