独シーメンス、ソフトウエアの米アルテア買収で合意-100億ドル
(ブルームバーグ): ドイツのエンジニアリング会社シーメンスは、米ソフトウエアメーカーのアルテアエンジニアリングを債務含めて100億ドル(約1兆5300億円)で買収することで合意した。これにより、シーメンスはより利益率の高いソフトウエア中心の製品ラインへとシフトをさらに進めることになる。
30日の発表資料によれば、シーメンスはアルテアの株主に対して1株当たり113ドルを支払う。買収額は合意の可能性が報じられる直前の10月21日のアルテア株終値を19%上回る水準で、買収完了は2025年後半の予定。シーメンスにとって過去最大規模となる今回の買収を巡り、ブルームバーグ・ニュースは両社が合意に近づいていると先に報じていた。
ミシガン州トロイに本拠を置くアルテアの株価は30日の時間外取引で一時約4.3%下落。通常取引の終値は108.63ドルで、同社の時価総額は約93億ドルとなった。株価は今年に入り29%上昇している。
創業者で最高経営責任者(CEO)のジェームズ・スキャパ氏率いるアルテアは、航空宇宙や自動車、エネルギー、金融サービス業界の企業にエンジニアリングソフトウエアを提供している。 日常生活における人工知能(AI)の普及拡大に伴い、こうしたツールの需要は今後ますます伸びていくと予想されている。
原題:Siemens Agrees to Buy Software Group Altair for $10 Billion (1)(抜粋)
--取材協力:Wilfried Eckl-Dorna、Ryan Gould、Katie Roof.
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Crystal Tse, Eyk Henning, Brooke Sutherland