グラウンドは亀裂入り使えず…能登半島地震被災地の高校ラグビー部が避難先から全国選抜大会へ「被災者に勇気を」
新チームになって初めての試合を前に、シアオシ監督から試合に臨む心構えが伝えられました。 シアオシ・ナイ監督: 「電気が当たり前、水も当たり前、エアコンも当たり前、これが当たり前じゃない。しっかり感謝の気持ち、少しでも試合でプレーで返せるように」
2年生の上野魁心選手: 「サポートしてくださった人たちに感謝の気持ちを持って。体をしっかり当ててみんなが思いきりプレーすることが最大の恩返しだと思うから、しっかりみんな頭にいれてやっていきましょう」 シアオシ・ナイ監督: 「短い時間でやって来たことを、自分たちのラグビーをしっかり信じて。輪島のためにしっかり戦いたいと思っています」 選手たちの腕には地元「輪島」の文字が刻まれていました。
選手: 「石川のためです」 別の選手: 「GO FOR WAJIMAです。輪島のためにプレーします」
初戦の相手は2023年、全国大会に出場した長野県の強豪校「飯田OIDE長姫高校」。日本航空石川には、1カ月間もチーム練習ができなかったブランクがあり、監督らも心配していましたが前半3分、先制トライに成功。
背番号2、名古屋市出身の川上選手は攻守で活躍し、激しいタックルで反撃の芽を摘むだけでなく、後半4分には猛突進でトライも決めました。
2年生の川上聖翔選手: 「新チーム初の試合なんで、楽しかったです。いろんな人のサポートがあったおかげで、こうやってラグビーできると思うんで」 結果は88対0の大差で勝利。
準決勝進出を決めました。
■日本代表のスターが激励のサプライズも…3/23からの全国選抜大会へ出場決める
試合から2日後の2月13日、岐阜の合宿地でサプライズがありました。2023年ワールドカップフランス大会の日本代表で中部大春日丘出身の姫野和樹選手と、日本航空石川出身のシオサイア・フィフィタ選手の2人の激励です。
姫野和樹選手: 「日本は昔から自然災害が多い国です。数々の困難を乗り越えてきた。皆さんはラグビーがありますので、ラグビーをもって石川県の皆さんに勇気や感動を与えてください」