グラウンドは亀裂入り使えず…能登半島地震被災地の高校ラグビー部が避難先から全国選抜大会へ「被災者に勇気を」
日本航空石川のトンガ出身、シアオシ監督も感謝の気持ちが尽きません。
日本航空石川のシアオシ・ナイ監督: 「学校、グランドも、ほとんど使えず、そんななか一番早く、宮地先生がすぐ連絡をくれて、『いつでもサポートできることがあれば、ぜひ協力する』って。仲間がすごく大事と思いました」
2年生の上野魁心選手: 「この震災をバネに石川と輪島を代表して必ず強くなるので、よろしくお願いします。この度はありがとうございました」 1カ月ぶりとなるチーム練習は、震災でふさぎ込んだ選手の心に力を与えました。
1年生の小林静太郎選手: 「地震で悲しいなという気持ちが少し和らぎました。試合に向けては準備不足もあるかもしれないけど、自分たちができる最大限のことを生かして頑張りたいと思います」 一緒に練習した春日丘の選手は…。 中部大春日丘高校の川島大虎選手: 「心配だったんですけど、一緒にやれて、話もできて、うれしかったです」 中部大春日丘高校の鬼頭慶選手: 「必ず新人戦(北信越大会)では、決勝で勝ってほしいと思っています」 日本航空石川は、1、2年生の「新チーム」を立ち上げたばかりですが、すぐ全国選抜ラグビー大会の切符をかけた公式戦を控えていました。
輪島市出身の小林選手も力が入っていました。 1年生の小林静太郎選手: 「航空高校がある輪島も被災されている方もいる。自分たちの熱いプレーで、被災された方に勇気を与えたいと思っています」
日本航空石川のラグビー部には、名古屋市出身の選手もいました。フォワードの川上聖翔選手です。
2年生の川上聖翔選手: 「みんなとできるのはうれしいんで、どのグランドでもありがたいです。北信越大会(新人戦)で優勝して、(春日丘と)一緒に全国選抜大会で戦えたらと思います」
■地元「輪島」の思いとともに大会へ 初戦は快勝
大会1週間前の2月11日、日本航空石川の選手は、長野県飯田市で開かれた「北信越大会」へ。北陸と長野、新潟の5県の予選を勝ち抜いた上位10校が、3月の全国選抜ラグビー大会の切符1枚を争います。