全米女子オープンを制した笹生優花のセッティング。どの番手も昨年からの延長線上で構成
今年6月、2度目の全米女子オープン優勝を果たした笹生優花。このセッティングは今月のスタンレーレディスホンダの練習日に撮影したもので、クラブは14本とも契約先のキャロウェイ製。 笹生優花の最新セッティングとドライバー連続写真はこちら
ドライバーは今シーズンの開幕から使用したパラダイムAi スモーク♦♦♦のロフト9度。昨年はパラダイム♦♦♦の9度で、シャフトもイミド・アンド・サンズで昨年から変わらず。
3Wは、昨年からのパラダイムHLを前半戦は使っていたが、全米オープン後にパラダイムAi スモーク MAXのHLに変更している。新旧ともHL(ハイローンチ)モデルで、シャフトはディアマナZFのまま。こうして比べると、ブレのない正統進化的スイッチだったことがわかる。
5IはAPEX CB、6I~9IはAPEX MBで昨年から継続。唯一、APEX CBの4Iがパラダイム Ai スモークの5Uに替わっていた。キャロウェイの担当者に確認すると、「これは完全なスイッチではなく、試合によって使い分けています。球をより上げやすくするため、ロフトを1度増やしています」とのこと。撮影したスタンレーレディスホンダの会場、東名CCは高低差のある立体的コース。それを考慮して5Uを選んだのだろう。
ウェッジはこの夏に登場したOPUS。ロフト50度、56度、60度の3本で、46度のみJAWSフォージドなのはOPUSにロフト設定がないため。「笹生プロはティアドロップ型のヘッド形状とスピン性能をとても評価してくれて、実は昨年からバックフェースにJAWS刻印を入れたOPUSのプロトウェッジを使っていました。正式モデルは発売よりひと足早く今年の春から使っています」(同担当)
パターは1年前のTOTOジャパンからAi-ONEミルドのプロトを愛用。いずれの番手も昨年からの継続か、同系列モデルのスイッチ。迷いのないクラブ選びが、今季の好成績(賞金ランク2位)につながっているはずだ。
1W/パラダイム Ai スモーク♦♦♦(9度)・イミド・アンド・サンズ(5TX) 3W/パラダイム Ai スモーク♦♦♦ MAX HL(16.5度)・ディアマナZF(6X) 3UW/APEX UW 2022年モデル(19度)・ディアマナZF(6X) 5U/パラダイム Ai スモーク(24→25度)・UST Mamiya リコイルダート(S) 5I/APEX CB(26度)・N.S.プロ モーダス³プロトタイプ(X) 6I~9I/APEX MB・N.S.プロ モーダス³プロトタイプ(X) GW/JAWS フォージド(46度)・N.S.プロ モーダス³ツアー105(S) AW~LW/OPUSウェッジ(50・56・60度)・N.S.プロ モーダス³ツアー105(S) PT/オデッセイ Ai-ONE ミルド THREE T DB プロト(3度) BALL/クロム ツアーX ※スペックは編集部調べ ※5Uはネック調整でロフト24度→25度 ※スペックやスタッツは10月22日時点のもの。週刊ゴルフダイジェスト2024年11月5日号より(PHOTO/Shinji Osawa、Blue Sky Photos)
週刊ゴルフダイジェスト