日産「ノート」2代目、スーパーチャージャーのダウンサイジング過給モデルが144.9万円で登場【今日は何の日?7月16日】
●ターボに比べて燃費悪化が避けられないスーパーチャージャー
日本のスーパーチャージャーエンジンの歴史は、1985年にトヨタの7代目「クラウン」で初めて採用され、バブル景気の勢いもあり、一時は競うように多くのモデルで採用された。しかし、1990年以降になると世界中で省エネが叫ばれるようになり、燃費が悪い過給(スーパーチャージャー、ターボチャージャー)エンジンは、いったん市場から淘汰された。 ところが、2005年頃から欧州メーカーが、燃費向上の切り札として、排気量を小さくして過給するダウンサイジング過給というコンセプトを積極的に展開。その場合も過給機のほとんどは、駆動損失によって燃費悪化を起こさず、高速域でも十分な過給ができるターボだった。 その後、日本でもダウサイジング過給の採用が増えたが、やはりターボを使ったもので、2代目ノート以降ではマツダのSKYACTIV-Xでスーパーチャージャーを使っているが、他に採用例はない。 ・・・・・・・ エンジンでコンプレッサーを回すため駆動ロスが発生するスーパーチャージャー。低速から過給できるメリットはあるものの、排気エネルギーの一部を回収してコンプレッサーを回すターボチャージャーに比べて原理的に効率(燃費)で劣る。何よりも燃費が重視される昨今、今後もスーパーチャージャーの復活は難しいだろう。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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