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吉田徹

吉田徹

認証済み

同志社大学政策学部教授

報告

補足このAfD議員の発言を受けてID会派の主要構成政党のフランスRNはもはやAfDと一緒に活動できないと宣言したことの余波なのだろう、AfDよりRNが優先された形だ。今のところ、欧州議会の極右勢力間では、ウクライナ支援をはじめ、一致よりも不一致が目立つ。もちろん、それでも選挙後にAfDが会派に復帰する可能性は否定できない。 先にAfD議員と懇談する機会があったが、その議員は元CSU(キリスト教民主同盟)所属で、メルケル政権の中道化に不満を持ってAfDに鞍替えしたとのこと。極右といってもその内実は実に多様であることを忘れてはならない。

コメンテータープロフィール

専門は比較政治、欧州政治。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター、パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、北海道大学法学研究科教授等を得て現職。フランス国立社会科学高等研究院リサーチ・アソシエイト、シノドス国際社会動向研究所理事。著書に『アフター・リベラル』(講談社現代新書)、『ポピュリズムを考える』(ちくま新書)、『感情の政治学』(講談社メチエ)『ミッテラン社会党の転換』(法政大学出版局)、編著に『ヨーロッパ統合とフランス』(法律文化社)、『現代政治のリーダーシップ』(岩波書店) など。

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