欧州議会会派がドイツ右派を追放 ナチス親衛隊擁護発言、収賄容疑
【ブリュッセル共同】フランスの極右政党、国民連合(RN)などで構成する欧州連合(EU)欧州議会の会派「アイデンティティーと民主主義」は23日、ドイツの右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の議員団の追放を決めたと発表した。ナチス親衛隊(SS)出身者を擁護するような発言をするなど、AfD議員の相次ぐスキャンダルが理由。 会派は6月の欧州議会選で躍進が予想されていたが、亀裂が浮き彫りになった。 スキャンダルが相次いでいるのはAfDのクラー欧州議員。SSに所属していた人が犯罪者とは限らないとメディアに語り、RNが強く反発。AfDを排除する姿勢を鮮明にしていた。 ドイツの検察は、ロシアと中国から資金を受け取ったとする収賄容疑でクラー氏の予備捜査を開始。同氏のスタッフも中国のためにスパイ活動をした疑いで拘束されている。