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米澤泉

米澤泉認証済み

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甲南女子大学教授

報告

解説90年代半ばから、アイドルの低年齢化や親の意識の変化、プチプラコスメの増加などの要因により、メイクをする小学生はいましたが、当時はまだ化粧品メーカーも、小学生をターゲットにはしていませんでした。子どもに化粧は不要という前提がまだ崩れていなかったからです。また、情報源も小学生向けの雑誌などに限られており、小学生に向けた化粧をあくまでも提案していました。 しかし現在は、SNSの浸透により情報も、モノも際限なく、簡単に入手することができます。そこには「小学生向け」などという制限もありません。 さらに、子どもの化粧に対する親の意識も、抵抗感どころか、むしろ積極的に推奨するようになってきています。 そのような中で、化粧品メーカーが、まだ成長段階である子どもたちのために一定の指針を示していくことが、重要になってくると思います。

コメンテータープロフィール

1970年京都生まれ、京都在住。同志社大学文学部卒業。大阪大学大学院言語文化研究科博士後期課程単位取得満期退学。甲南女子大学人間科学部文化社会学科教授。専門は女子学(ファッション文化論、化粧文化論など)。扱うテーマは、コスメ、ブランド、雑誌からライフスタイル全般まで幅広い。新刊『小泉今日子と岡崎京子』『おしゃれ嫌いー私たちがユニクロを選ぶ本当の理由』『「くらし」の時代』『「女子」の誕生』『コスメの時代』『私に萌える女たち』『筋肉女子』など多数。

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