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出口保行

出口保行認証済み

認証済み

犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

報告

解説少子高齢化が加速する中で、こうした「老々介護」の末ともいえる事件が後を絶ちません。社会的制度の充実ということも当然必要ではあるのですが、人には尊厳があり、それを捨てることは難しいものとなります。「助けて」と言えばよかった、それは第三者のセリフで、現実はなかなかそうはいきません。助けてということは、本来は自分がしなくてはならないことを放棄していように感じる。呵責があるわけです。 老々介護が進んでくると、一層先に光が見えない状況となってきます。そこで犯罪に手を染め、安易解決を図る。こうしたことが起きないような本当の意味で高齢者が求める社会制度の充実が求められます。

コメンテータープロフィール

出口保行

犯罪心理学者/東京未来大学こども心理学部教授

東京学芸大学大学院修了後、法務省に心理職として入省。全国の少年鑑別所・刑務所・拘置所で犯罪者を心理学的に分析する資質鑑別に従事。分析した犯罪者数は1万人を超える。その他、法務大臣官房秘書課国際室勤務等を経て、2007年に法務総合研究所室長研究官を最後に退官し、東京未来大学教授に着任。2013年からは学部長。TV等メディアを通しての発信も多く、年間の報道・情報番組の出演は200本を超える。バラエティでもフジテレビ「全力!脱力タイムズ」のレギュラーを8年以上続けている。近著に、「犯罪心理学者が教える子どもを呪う言葉・救う言葉」(SB新書、2022年)、「犯罪心理学者は見た危ない子育て」がある。

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