Yahoo!ニュース

安川康介

安川康介認証済み

認証済み

医師(米国内科専門医/感染症専門医)

報告

XEはオミクロンの中でもBA.1とBA.2が組換わってできたものですが、表面のスパイク蛋白を含めほとんどがBA.2の遺伝子です。多く確認されているイングランドでも解析されたうち1%以下なので、全体からみれば少ないと言えます。 ウイルスの重要な性質として①伝播性(どれだけ他の人に感染しやすいか)、②病毒性(どれだけ症状や重症感染を起こすか)、③免疫逃避(ワクチンが効きにくいか)があり、現時点ではXEはBA.2よりも①の伝播性が少しだけ高い可能性が示唆されています。他の二つについては明らかになっていませんがBA.2と比べて劇的に違う、ということは考えにくいと思います。 今までも多くの変異ウイルスが出るたびに騒がれてきましたが、個人でできることは変わりません。自分を守るためにできることは距離、マスク、換気などの基本的な感染予防対策とワクチン等です。

こちらの記事は掲載が終了しています

参考になった986

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

コメンテータープロフィール

安川康介

医師(米国内科専門医/感染症専門医)

慶應義塾大学医学部卒。日本赤十字社医療センターにて初期研修後渡米。米国ミネソタ大学医学部内科研修、テキサス州Baylor College of Medicine感染症研修修了。米国内科専門医。

安川康介の最近のコメント

  • 安川康介

    医師(米国内科専門医/感染症専門医)

    補足麻疹の感染力がどれくらい強いかを物語る事例としては、アメリカでのアウトブレイクが有名です。ディズニー…続きを読む

    こちらの記事は掲載が終了しています

  • 安川康介

    医師(米国内科専門医/感染症専門医)

    見解2020年新型コロナ感染症で多くの方が入院し、亡くなっていくのを病院で日々目にしていた時、僕は家族に…続きを読む

    こちらの記事は掲載が終了しています