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山中龍宏

山中龍宏

認証済み

小児科医/NPO法人 Safe Kids Japan 理事長

報告

補足小学1年生の頃は、乳歯から永久歯に歯が生え変わる時期で、食べ物を噛み切る前歯がありません。そこで食べ物を吸い込むことになります。勢いよく吸い込むと、食べ物はそのままの形で喉頭にはまり込んでしまいます。 このメカニズムを知れば、必要な対応は明らかになります。前歯がない小学1-2年生に「よく噛んで食べましょう」と指導しても、うまく噛み切ることはできず、理解力も不十分な時期ですので効果はないと思います。ウズラの卵の使用を見合わせるのが解決策です。高学年になれば、ウズラの卵の使用を見合わせる必要はありません。 もう一つの解決策は、小学1-2年生までの子どもにウズラの卵を使用するときは、卵をカットして使用することです。学校給食の場合は、その手間が問題になると思います。今回は、学校給食の場での窒息でしたが、家庭でもウズラの卵は使用されており、保護者は対応の必要性を知っておく必要があります。

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コメンテータープロフィール

山中龍宏

小児科医/NPO法人 Safe Kids Japan 理事長

1974年東京大学医学部卒業。1987年同大学医学部小児科講師。1989年焼津市立総合病院小児科科長。1995年こどもの城小児保健部長を経て、1999年緑園こどもクリニック(横浜市泉区)院長。1985年、プールの排水口に吸い込まれた中学2年生女児を看取ったことから事故予防に取り組み始めた。現在、NPO法人Safe Kids Japan理事長、こども家庭庁教育・保育施設等における重大事故防止策を考える有識者会議委員、国民生活センター商品テスト分析・評価委員会委員、日本スポーツ振興センター学校災害防止調査研究委員会委員。

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