補足命を無くした学生の冥福を祈る。 酒酔い状態での操船は禁止されている。航海士や部員等に酒の匂いがした場合、船長は、その者を担当から外すことを命ずる。船内で泥酔することなどあってはならない。船の管理体制も問われる。 飲酒の影響で起きる事故が多く、規制が厳しくなっているのだ。教育訓練船では、ドライシップといって船内での訓練船の飲酒は禁止されている。学生は船員資格を取るために長期の乗船が必要となる。船員になるための教育期間中の船内での飲酒は原則として禁止である。学生は酒の持ち込みも許されないはずだ。 石炭専用船という教育機関の船以外の事故である。どのような状況において、学生が飲酒したのかを調べなければならない。また、酔った状態で甲板等、船室外に出た経緯も謎である。 船員教育に携わる者のひとりとして、学生に対し、基礎、基本の教育を徹底しなければならないこと、己の行い再確認する。
コメンテータープロフィール
東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。
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