Yahoo!ニュース

山田吉彦

山田吉彦認証済み

認証済み

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

報告

見解2022年以降、福井県ではイルカによる被害が続いている。行政も海上保安庁もイルカをみたら近づくな、海から上がるようにと指示を出している。イルカに悪意はないと考えるが、実際に体当たりされ骨折したり、噛まれ何十針も縫う大けがが報告されている。海外ではイルカに沖まで引っ張られ死亡した事例も聞く。 福井県沿岸で、イルカの出没範囲は広く被害も拡大している。安心して海水浴など海に出ることができない状況だ。 イルカの嫌う音波を出し海岸に近づけないような対処等をしてきたが、賢いイルカはすぐに順応する。  人の生死に関わる事故となる前に有効な対策を打つ必要がある。駆除となると動物愛護者からの抵抗がある。しかし、イルカと人間が共生するためには、大事故となる前に海域から排除(駆除ではなく)すべきだろう。加害イルカは同一個体もしくは少数のようだ。一旦、保護し、他の海域に移送するなどの手法が考えられる。

コメンテータープロフィール

山田吉彦

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。

山田吉彦の最近のコメント