補足宇宙開発で最新研究を行うJAXAは過去何度もサイバー攻撃のターゲットとなってきました。2012年には宇宙ステーションの内部情報やロケットの設計情報が盗まれたことが報告されています。またその後も何度もサイバー攻撃で情報が盗まれており、この記事にある「昨年以降」だけでなく、2021年にも情報が盗まれるなどしています。 ダークウェブ(闇ウェブ)の奥深くを特別な方法で調べて、JAXAの職員のクレデンシャル情報(メアドやパスワード)などが流出していたのを確認しています。また取引のある組織の職員らのクレデンシャル情報から攻撃を受けることも考えられます。 特に国際的な宇宙開発に思うように参加できない国などが情報を窃取できるサイバー攻撃を行っていると分析されています。 攻撃者もどんどん技術力を高めていくので、もっと予算を使ってサイバー攻撃対策を安全対策の最重要事項にする必要があります。
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コメンテータープロフィール
国際情勢アナリスト、国際ジャーナリスト、日本大学客員研究員。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版、MIT(マサチューセッツ工科大学)フルブライトフェローを経てフリーに。最新刊は『プーチンと習近平 独裁者のサイバー戦争』(文春新書)。著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』、『CIAスパイ養成官』、『サイバー戦争の今』、『世界のスパイから喰いモノにされる日本』、『死体格差 異状死17万人の衝撃』。 *連絡先:official.yamada@protonmail.com
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