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渡辺亮司

渡辺亮司

認証済み

米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

報告

見解バイデン大統領は、討論会の1週間前から大統領専用の山荘キャンプ・デービッドに引きこもって準備をしていた。 しかし、バイデン氏の側近は討論会に向け、質問対応などでバイデン氏を準備し過ぎたように思える。最大の懸念である同氏の年齢を有権者が感じないよう本来、討論会の前にバイデン氏は休養をとり、討論会で活力溢れた様子を見せる方が重要であった。 バイデン氏が効果的に発言していた場面の多くは同氏が心から思いを語っていた場面。一方、政策の詳細について数値も含め語っていた場面は、十分に記憶していなかったところもあり、高齢であることを浮き彫りにした。 民主党は大統領候補を正式に指名する全国大会(8月19~22日)まで残り2か月弱と時間は限られている。民主党重鎮およびバイデン本人は、トランプ再選を阻止するには、バイデン氏が党の大統領候補に指名されるのが最も望ましいか早急に判断を下す必要がある。

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  • 三牧聖子

    同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

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コメンテータープロフィール

渡辺亮司

米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

慶応義塾大学(総合政策学部)卒業。ハーバード大学ケネディ行政大学院(行政学修士)修了。同大学院卒業時にLucius N. Littauerフェロー賞受賞。松下電器産業(現パナソニック)CIS中近東アフリカ本部、日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部、政治リスク調査会社ユーラシア・グループを経て、2013年より米州住友商事会社。2020年より同社ワシントン事務所調査部長。著書に『米国通商政策リスクと対米投資・貿易』(共著、文眞堂)。コメントは個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

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