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三牧聖子

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同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

報告

解説討論会を主催したCNNが視聴者を対象に行った調査で、バイデンを肯定的に評価すると答えた人の割合は、39%から31%の急落し、トランプは40%から43%に増加した。討論会でのパフォーマンスの悪さが、今後4年間、米国の大統領という、世界でも随一のタフな仕事を遂行できるかどうかという疑問を少なくない視聴者に抱かせたことは確かなようだ。 さらに今回の討論会は、選挙資金にも影響しそうだ。5月にトランプ支持を公言した米ブラックストーンのCEOスティーブン・シュワルツマンはじめ、ウォール街の大物たちのトランプ支持が相次ぎ、この流れはトランプが有罪評決を受けた後も変わらず、トランプがバイデンに対して資金面でも優位に立つようになっていたが、今回の討論会の結果を受け、民主党の大口献金者からバイデンを候補者とすることを再検討せよとの連絡が殺到していると伝えられる。

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  • 渡辺亮司

    米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

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コメンテータープロフィール

三牧聖子

同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科准教授

アメリカ政治・外交、国際関係論、平和研究。東京大学教養学部卒、同大大学院総合文化研究科で博士号取得(学術)。日本学術振興会特別研究員、早稲田大学助手、米国ハーバード大学、ジョンズホプキンズ大学研究員、関西外国語大学助教、高崎経済大学経済学部国際学科准教授を経て2022年より現職。著書に『戦争違法化運動の時代-「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年)共訳・解説に『リベラリズムー失われた歴史と現在』(ヘレナ・ローゼンブラット著、青土社)。

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