ウクライナ、限界近いとの懸念高まる-戦争開始後最も脆弱と当局者
Bloomberg
解説戦況はこの記事の通り極めて厳しい。それゆえ、もはや膠着状態ではない。武器供与を緊急に強化する必要があり、それが実現しなければ、ロシアが占領地を大幅に拡大し、戦争に「勝利」することが避けられなくなる。それを許すのか否かが問われている。防空システムと榴弾砲などの火力が特に鍵となる。 ウクライナ支援強化のためには、まずは状況の厳しさが認識される必要があり、メディアを含めて国際社会で低下してしまった関心をいかに取り戻すかが課題になる。
専門は国際安全保障、現代欧州政治。慶應義塾大学法学部卒。同大学大学院、米ジョージタウン大学大学院で学び、英ロンドン大学キングス・カレッジ戦争研究学部で博士号(PhD)取得。在ベルギー日本大使館専門調査員(NATO担当)を経て、2009年から2017年まで防衛省防衛研究所教官、主任研究官。その間、防衛省防衛政策局国際政策課部員、英王立防衛安全保障研究所(RUSI)訪問研究員等を務める。2017年から現職。著書に『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(新潮選書、2023年)、『EU離脱』(ちくま新書、2020年)等。また、2023年から2024年までオーストラリア国立大学(ANU)訪問研究員。
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