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鶴岡路人

鶴岡路人

認証済み

慶應義塾大学総合政策学部准教授

報告

解説戦況はこの記事の通り極めて厳しい。それゆえ、もはや膠着状態ではない。武器供与を緊急に強化する必要があり、それが実現しなければ、ロシアが占領地を大幅に拡大し、戦争に「勝利」することが避けられなくなる。それを許すのか否かが問われている。防空システムと榴弾砲などの火力が特に鍵となる。 ウクライナ支援強化のためには、まずは状況の厳しさが認識される必要があり、メディアを含めて国際社会で低下してしまった関心をいかに取り戻すかが課題になる。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 服部倫卓

    北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

    見解「限界」とまで言えるかは分からないが、事態が相当切迫しているのは事実である。 私はウクライナ軍の士気…続きを読む

  • 今井佐緒里

    欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者、作家

    補足おそらく最大の問題は兵士不足ではないだろうか。現在、兵士の平均年齢は40歳を超えるという。東部を指揮…続きを読む

コメンテータープロフィール

鶴岡路人

慶應義塾大学総合政策学部准教授

専門は国際安全保障、現代欧州政治。慶應義塾大学法学部卒。同大学大学院、米ジョージタウン大学大学院で学び、英ロンドン大学キングス・カレッジ戦争研究学部で博士号(PhD)取得。在ベルギー日本大使館専門調査員(NATO担当)を経て、2009年から2017年まで防衛省防衛研究所教官、主任研究官。その間、防衛省防衛政策局国際政策課部員、英王立防衛安全保障研究所(RUSI)訪問研究員等を務める。2017年から現職。著書に『欧州戦争としてのウクライナ侵攻』(新潮選書、2023年)、『EU離脱』(ちくま新書、2020年)等。また、2023年から2024年までオーストラリア国立大学(ANU)訪問研究員。

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