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服部倫卓

服部倫卓

認証済み

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

報告

見解「限界」とまで言えるかは分からないが、事態が相当切迫しているのは事実である。 私はウクライナ軍の士気がそこまで決定的に低下しているとは認識していないが、それでも武器・弾薬の供給が追い付かない中で、ウクライナ側が苦しい防戦を迫られていることは否定できない。このままでは非常にまずいことになりかねない。 ウクライナにとってみれば、兵員の確保、武器・弾薬の供給、経済、内政と、いずれも雲行きが芳しくない。唯一、ロシアに対するドローン攻撃だけは成果を挙げており、ロシアに局所的なダメージは与えられているが、おそらくそれにより戦局の大勢が変わることは期待しにくい。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鶴岡路人

    慶應義塾大学総合政策学部准教授

    解説戦況はこの記事の通り極めて厳しい。それゆえ、もはや膠着状態ではない。武器供与を緊急に強化する必要があ…続きを読む

  • 今井佐緒里

    欧州/EU・国際関係の研究者、ジャーナリスト、編集者、作家

    補足おそらく最大の問題は兵士不足ではないだろうか。現在、兵士の平均年齢は40歳を超えるという。東部を指揮…続きを読む

コメンテータープロフィール

服部倫卓

北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター教授

1964年静岡県生まれ。主な著作に、『不思議の国ベラルーシ ―ナショナリズムから遠く離れてー』、『ウクライナを知るための65章』(共編著)など。趣味は音楽鑑賞(主に1950~1970年代のソウル、ロック、ポップス)と、サッカー観戦(清水エスパルスのサポーター)。

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