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田中宝紀

田中宝紀

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NPO法人青少年自立援助センター定住外国人支援事業部責任者

報告

建設分野での2号認定は業界技能評価基準で「レベル3(4段階の上から2番目)」が必要となるそうです。レベル3は「職長として現場に従事できる技能者」と定義されており、優れた技能を有することがわかります。 特定技能の制度が誕生した2019年当時、新制度は「事実上、永住への道を開く」「移民受け入れへの転換」と話題になりました。ただ、2号は、特定技能1号の対象となっている14分野の内2分野のみが対象で、実際には形式的なものであり、移行者はほとんどいないのではないかと言われてきました。しかし担い手の不足が深刻化し続ける中、経済界からの要望も強く、昨年の11月には、政府が特定技能2号の対象分野拡大について検討していることがニュースとなりました。今後、どの程度まで広がりを見せるかは不透明ですが、現代の奴隷制とも揶揄される「技能実習制度」からの適正な転換につながるとの期待もあり、今後の動向に注目しています。

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コメンテータープロフィール

田中宝紀

NPO法人青少年自立援助センター定住外国人支援事業部責任者

1979年東京都生まれ。16才で単身フィリピンのハイスクールに留学。 フィリピンの子ども支援NGOを経て、2010年より現職。「多様性が豊かさとなる未来」を目指して、海外にルーツを持つ子どもたちの専門的日本語教育を支援する『YSCグローバル・スクール』を運営する他、日本語を母語としない若者の自立就労支援に取り組む。 日本語や文化の壁、いじめ、貧困など海外ルーツの子どもや若者が直面する課題を社会化するために、積極的な情報発信を行っている。2021年:文科省中教審初等中等分科会臨時委員/外国人学校の保健衛生環境に係る有識者会議委員。

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