特別養護老人ホームなどの高齢者施設は、法令上の規定で災害時の対策を事前に講じておくことが求められています。おそらく、記事にある「けいわ苑」では、それが功を奏して入居者•職員の人身に対する被害を起こさずに済んでいるのだろうと思われます。 ただし、通信や電力•水道などの寸断が長引けば、施設だけでの対応では限界を迎えることも考えられます。食料や医薬品などの物資の補給、職員の応援などの公的なサポートも求めたいと思います。
コメンテータープロフィール
1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。