Yahoo!ニュース

高野龍昭

高野龍昭

認証済み

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

報告

見解コンパクト•シティ化については、国交省もその事業化(補助金の制度など)を進めており、とりわけ過疎と高齢化が進む中小の市町村にとっては喫緊の課題となっています。 広大な山間部に散在する高齢者世帯の生活を支援するために、在宅医療や介護サービス、道路や水道•交通手段、金融機関や商業施設を維持し続けることは官民ともに難しくなっています。今後、人口減少(および高齢者数自体の減少)局面のなか、過疎地の住民には適度に集住することを促し、一定規模を有するコンパクトな街に再編して、効率よくインフラや介護•サービス、公共サービス•市場サービスを提供できるような街づくりをしていくことは不可欠です。 しかし、先行事例や好事例はまだまだ少なく、試行錯誤も許されない範疇の取り組みでもあり、なかなか進捗しません。しかし、こうした事業なしには、過疎と高齢化が進む地域での暮らしの将来は見通せません。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 中村智彦

    神戸国際大学経済学部教授

    見解青森のコンパクトシティー構想は、簡単に失敗だとして良いのか、研究者や自治体関係者の間でも議論になると…続きを読む

コメンテータープロフィール

高野龍昭

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。

高野龍昭の最近のコメント