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高橋和夫

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

報告

補足前政権期の2020年にトランプ大統領は、イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」を率いたソレイマニ司令官を殺害した。イランでは、その報復を求める声は確かにあった。 しかし、このアメリカ司法省の発表は奇妙である。まず第一に、なぜ、この時期の発表なのだろうか。大統領選挙の結果を待ち、新政権の対イラン政策が議論されている時期に、偶然だろうか。 そして実行犯の予定者は拘束されたようだが、主犯格はイランに逃亡しているとしている。なぜ、この主犯格を逮捕しなかったのだろうか。しかも、暗殺計画は、この容疑者との任意からの電話聴取から明らかになったとしている。  なおイランは、この「事件」に関する関与を否定している。また7月に就任した改革派のペゼシュキアン大統領は、欧米との対話による経済制裁の撤廃を訴えている。この段階でトランプを暗殺する動機があるとは想像できない。不思議な政治臭を漂わせた報道だ。

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コメンテータープロフィール

高橋和夫

国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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