補足この手のネガティブな話題については報道しないようにするのは長く続いてきた中国の手法です。現代社会ではすぐに話題が風化しますし、メディアで報じられなければ後からどんな事件があったかを検証することも難しい。というわけで、こうした問題はどんどんと忘れられていきます。 また、最近では海外メディアの取材も制限されることが増えました。今回の事件でもBBCなどの取材が妨害されたとのこと。以前ならば、海外メディア、特に中国本土の事件を詳しく伝える香港メディアがあったのですが、取材も難しく、香港メディアはほぼ潰滅状態という状況で、中国以外のメディアを参照するのも難しくなりつつあります。
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コメンテータープロフィール
ジャーナリスト、翻訳家。 1976年生まれ。二度の中国留学を経て、中国を専門とするジャーナリストに。中国の経済、企業、社会、そして在日中国人社会など幅広く取材し、『ニューズウィーク日本版』『週刊東洋経済』『Wedge』など各誌に寄稿している。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)。
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