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多田文明

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

今年に入って救済新法が施行されましたが、この法律は過去の被害には、遡及されませんので、いかに高額献金などの被害を取り戻せるのかが、今後の旧統一教会問題の大きなポイントになっています。 今回は50人分16億円ほどの賠償と極めて高額ですが、「第一次」ということで、今後も被害を取り戻すための団体交渉は続々と出てくると思われます。 特に注目したいのは「半数の人は『コンプライアンス宣言』後の被害」という点です。 取材などを通じて、2009年のコンプライアンス宣言以降も、教団による正体を隠した伝道は続けられていたという元信者の話も出てきていますが、今回の被害者の一人一人の事例をみれば、実際にどのように、その宣言の実行が教団のなかでなされてきていたのかも、見えてくると思います。 まずは、今回の集団交渉により多くの人の金銭的被害が回復されることを切に願います。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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