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多田文明

多田文明認証済み

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

証券会社の元社員の男が手口を考えたことが事実とすれば、すでに現役の国税職員が確定申告の申請役を担っていたことからみても、このグループがいかに、国からお金を騙し取るための緻密な役割分担をしていたのかがわかります。 すでに彼を含む4人の中心メンバーが、各々1000万円を得ていたとみられると報道されており、元社員の男が指示役として大きなの力を持っていたとみて良いと思います。 ただし手口の発案をしても、それがグループ内で承認されなければなりません。得てして詐欺グループでは、お金を握っているものが実質的な中心人物になります。となれば、海外に出国している30代の男が、投資金の8割を預かっていたとのことですので、この人物が組織を束ねていたと考えらえれます。一介の投資グループが、どのようにして不正受給を行う詐欺グループになっていったのか。この人物がその実態を明らかにするためのカギを握っています。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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