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多田文明

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

198商法の怖さは、1980円に思わせて、その10倍にして売りつけるだけではありません。これをフックにして、その100倍以上のお金を請求する狙いがあります。 記事の被害男性も竿2本に物干し台のセットで40万円ですから、1980円と思わせていたとすれば、その200倍近い額の請求をしています。ここが非常に悪質だと考えています。 「断り切れない」なかでの勧誘も巧みで、切った後に1万9千円を話します。しかしこれは始まりに過ぎず、この金額に「仕方ないな」と思う人には、もう1本売り、さらに台座まで購入させてきます。 つまり、10倍の金額に納得した人は、悪質業者は「もっと騙せる人」と見て、さらに売りつけてくるわけです。 騙されないためには、業者へ最初に正確な値段を聞いて、はっきり言わない時は帰ってもらい、困った時には一人では対応せず、近所の人を呼ぶなどの連携も日頃から考えておく必要があります。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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