記事にあるように、本来「買い取ってほしい」とわたなべさんが依頼したもの以外の「スニーカー」「貴金属」を出させて、買い取りを行おうとしたとすれば、法律に違反する行為で、悪質業者の可能性が極めて高いといえます。過去には、商品を見せるとこっそりと商品を持ち去るケースもありましたので、見せた商品が全部手元にあるかの確認も大事です。 買い取りをお願いしたけれど、やめたいと思った時には、契約日から８日以内であればクーリングオフもできますので、ぜひとも知っておいて下さい。 こうした被害には高齢者が遭いがちですが、今回のように若い人でも「断捨離」や「不用品整理」などで、悪質業者を家に呼んで被害に遭うこともあります。 この事例を通じて、幅広い世代の方が買い取りのトラブルが多く起きていることを知り、対応におかしい業者だと思えば、「呼んだから悪い」とは思わず、すぐに帰ってもらうようにして下さい。
コメンテータープロフィール
2001年～02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」（彩図社）は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年～2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。～元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』（清談社Publico）
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