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曽和利光

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人事コンサルティング会社 株式会社人材研究所 代表取締役社長

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見解内定受諾後の辞退は、なかなか難しい問題です。基本的には職業選択の自由があり内定の拘束力はないとはいえ、約束は約束。法的というよりは道義的に、受諾後辞退は避けるべきでしょう。 しかしながら、企業と個人の側では、意思決定の重みが違うのも事実です。個人側にとってどこの会社を選ぶのかは一生の問題ですが、企業側にとっては(どんなに採用担当者が心を込めて採用していたとしても究極的には)内定者リストの一行に過ぎません。 約束を破ることはいけないとは思うものの、一生の問題である個人の側が、それを反故にすることは致し方ありませんし、企業の採用担当者側も受け入れざるを得ないと思います。 内定受諾後の辞退は採用担当者にとっては大変ショックですが、学生の側を非難する気持ちにはなれません。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 増沢隆太

    「謝罪のプロ」こと危機管理コミュニケーション専門家

    補足内定辞退が深刻な問題であることは確かですが、いまだに内定式を堂々たる授業期間中の10/1に行う会社が…続きを読む

  • 石渡嶺司

    大学ジャーナリスト

    見解日本の採用形態の特徴として「新卒一括採用」と長く言われていました。 しかし、長引く売り手市場の中で「…続きを読む

コメンテータープロフィール

曽和利光

人事コンサルティング会社 株式会社人材研究所 代表取締役社長

愛知県豊田市生まれ、関西育ち。灘高等学校、京都大学教育学部教育心理学科。在学中は関西の大手進学塾にて数学講師。卒業後、リクルート、ライフネット生命などで採用や人事の責任者を務める。その後、人事コンサルティング会社人材研究所を設立。日系大手企業から外資系企業、メガベンチャー、老舗企業、中小・スタートアップ、官公庁等、多くの組織に向けて人事や採用についてのコンサルティングや研修、講演、執筆活動を行っている。著書に「人事と採用のセオリー」「人と組織のマネジメントバイアス」「できる人事とダメ人事の習慣」「コミュ障のための面接マニュアル」「悪人の作った会社はなぜ伸びるのか?」他。

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