解説こうした報道が出るほど、現在の静岡県知事選は白熱しているということができる。 というのも、4月の3つの補選では、与野党対決の構図となった島根1区の補選も含めて、3つの議席が野党に獲得されているからだ。 この静岡県知事選は、その補選から約1か月後に投開票となり、再び与野党対決の構図となっており、この選挙で自民党の推薦候補が勝利すれば、4月の補選の敗北は帳消しにできるという考え方もある。 さらに静岡県内の自民党としては、これまで民主党系の知事であった川勝知事からの「県政奪取」をかけた重要な選挙といえる。政策的にも日本全国に影響を与えるリニア新幹線の今後も、この選挙で決まるといってよい。 このように、一県の知事を選ぶという選挙ではあるが、その結果が今後の国政や、政策にも影響するだけに、将来を見越した有権者の冷静、かつ真摯な判断が望まれる。
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コメンテータープロフィール
日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。
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