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白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説この石破内閣は、党内の支持基盤の弱さを森山幹事長の手腕によって維持しているというところがある。 ある意味で、「石破内閣」というよりは、「森山偽装石破内閣」という声も聞こえてくるほどである。 しかしながら、そうした森山氏にとっても、今回のこれほどの敗北は予想外であったであろう。その結果には、何よりも投票日直前の非公認「裏金候補」への2000万円の支給が大きく影を落としている。 その決定にかかわった森山氏にとっては、身から出たサビというところはあるかもしれないが、数合わせのために世耕氏を会派に包含するというのは抵抗があったかもしれない。 あるいは、数を集めるためには何でもする、自民党とすれば忸怩たる思いもなく合理的に考えた可能性もある。 この11月11日の特別国会は、日本政治の品格を品定めする機会となる。「政治とカネ」のスキャンダルがありながら、自民が継続して政権を担うなら世界の視点はどうか?

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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