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白鳥浩

白鳥浩

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法政大学大学院教授/現代政治分析

報告

解説戦後の歴史を考えてみれば、1000日を超えることがいかに難しいことであったかが理解できる。 多くの首相は、約1年ほどで交代するという時期も存在したことは記憶に新しい。しかし、岸田氏が長くなってしまったのには、「首相としての矜持がないからだ」という意見もある。 というのも通例であれば、支持率が最低を更新し続けるという事態になれば、自ら責任を取って事態の打開を図るということがこれまで行われてきたところがあり、「四面楚歌ではない」というほど「鈍感力」を言われるところがあるのは珍しいという声もある。 秋の総裁選に向かっての再選の意欲を岸田氏がにじませるところで、さらにこの日数は伸びるのであろうか。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 中北浩爾

    政治学者/中央大学法学部教授

    見解確かに在職1000日は節目ではありますが、そこにどんな大きな意味があるのでしょうか。ここまで長くなっ…続きを読む

  • 米重克洋

    JX通信社 代表取締役

    補足首相はかつてほぼ1年おきに交代していたことを考えると、岸田政権も長期政権の域に入りつつある。だが目下…続きを読む

コメンテータープロフィール

白鳥浩

法政大学大学院教授/現代政治分析

日本政治法律学会理事長。博士(政治学)。日本の政治、選挙、政策変容を中心に、それとの比較で海外の政治変容にも関心を持つ。東京、地方での講義、講演、出演依頼は可能な限り喜んで引き受けている。というのも多様な地域の大学での研究、講義経験や、政治家、ジャーナリスト、研究者、市民からの示唆は、自分の糧であり、その交流は喜びである。国内では静岡大学助教授、長崎県立大学専任講師、海外では英国オックスフォード大学ニッサン日本研究所、オックスフォード大学ペンブローク・カレッジ客員フェロー、ドイツ連邦共和国マンハイム大学客員教授、ノルウェー王国オスロ大学客員研究員等、学会では日本政治学会理事なども歴任した。

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